ゲームをするだけで、自殺へと誘導されていくソーシャルゲームがあるらしい

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2017年2月27日に、イルクーツク市で2人の女子学生が自殺を図りました。

ウスチ・イリムスク工業団地の、14階建てのマンションの屋上から投身自殺をしたのです。
自殺をして、亡くなってしまった少女の名は、ヴェロニカ・ヴォルコワ(16)と、その友人ユリア・コンスタンティノーワ(15)です。

実はこういった若者の自殺が、ロシアでは急増しているのです。既に130人以上が、こうやって自ら命を絶っています。
これは分かっているだけで、という数なので、実際にはもっと多い可能性があります。

自殺をした若者に共通している点が1つ!それは「フコンタクテ」というSNS内のゲームをプレイしていたということです。


このSNSゲームの『管理者』に操作されて、自殺を図っているということが分かってきました。

『青い鯨』という名前のゲームには、『ゲームマスター』と呼ばれる管理者がいます。ゲームマスターは、参加者に課題を与えていき、参加者たちはそれをこなしていくのがゲームの目的です。

しかしゲームマスターの課題というのは、かなり残酷なものでした・・・


ゲームマスターが出す課題を、プレイヤーはこなしていきます。しかしこれはゲームなので、真面目に言われたことをやる必要なんてありません。それなのに、課題はどんどん過酷になり、プレイヤーたちは真面目に課題に取り組むのです。

ゲーム開始時は

「一日中ホラー映画を見ること」「朝は4時20分に起きること」「指定された特定の音楽だけを聴く」
という簡単な課題でした。

しかし、ゲームを続けていくとどんどん恐ろしい課題になっていくのです。
「腕と足にナイフなどでクジラの形を刻む」など、痛みを伴うものまで課題となって出てきます。

そしてついに・・・

最後の指令が言い渡されます。

「50日目に自殺する」

少年少女は、指令開始から50日後に自殺をしなければいけなくなったのです。

SNSの中で
「“S”で始まる人生で最高のものは、家族(семя ‘semiya’)、土曜日(‘Saturday’)、セックス(‘Sex’)、そして自殺(‘Suicide’)だ」
と言われたこともあったそうです。

ゲームマスターの言葉は、絶対だ!という思い込みが生まれてきているようですね。


冒頭で紹介をした、飛び降り自殺をした少女ユリアは、両腕に複数の言葉を彫っていました。さらにSNSには、「青い鯨」の画像と共に「終わり」という言葉を遺しています。

彼女の友人であるヴェロニカも「感覚は失われた……終わりね」と最期に投稿しています。

ヴェロニカは普段から、こんな投稿をしていたと言います。

「みんなも自分がだんだん役立たずになってるって感じてない?」

「わたしはただの幽霊だ」

とても悲観的な、精神的に病んでいるような内容ですね。

自殺をしてしまった少年少女たちは、みんな家族との関係も良好でしたし、豊かな暮らしをしていたそうです。自殺をする原因が見当たらないということで、この恐ろしいゲームしか原因は考えられないと言われています。

ゲームマスターの課題をクリアしていくうちに、「従うことが正しい」と思い込んでしまったのでしょうか?

これはゲームマスターが、プレイヤーを洗脳して自殺に追い込んだとも言えますよね。

この事件で1番大きなポイントとなるのは、やはり『ゲームマスター』だと思います。

このゲームの運営者は、子供の習慣や興味などを熟知しています。ですから、子供が好きな言葉や方法を使って、自殺へと誘導する事ができたのです。

つまり、ゲームマスターは「心理学」に精通している可能性が高い、と言われています。

少女たちには「太っている」といい、少年らには「(この世界での)負け犬」と囁き、「選ばれし者だけの世界がある」といって洗脳していったようです。

しかしゲームマスターは、なぜ少年少女を自殺に誘導しているのでしょうか?最も病んでいるのは、ゲームマスターなのではないでしょうか。

自分が世界を支配しているかのように思って、勘違いをしている可能性があります。これが唯一の楽しみとなり、感覚がマヒしている殺人鬼と言っても過言ではありません。

これ以上ゲームマスターの被害者が出ないように、どうにかこのゲームが消えてなくなる事を願っています。

まるでドラマや映画の中での出来事みたいですね・・・





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